出典:UnsplashのChelsea Pridhamが撮影した写真
他の記事でボジョレー・ヌーボーには、赤ワインなので、白ワインは無いというお話をしました。
ですが、ボジョレー・ヌーボーのロゼワインやオレンジワインをお買い求めしたことがあるというお客様が、いらっしゃるのです。
今回は、ボジョレー・ヌーボーのロゼワインやオレンジワインの謎についてお話いたします。
ボジョレー・ヌーボーのロゼ誕生に日本が関係?
まず、ボジョレー・ヌーボーのロゼワインについて。
ボジョレー・ヌーボーのロゼワインは他の記事でお話ししたように存在します。
ロゼワイン誕生に日本が関わっていることをご存知でしょうか?
実は、ボジョレー・ヌーボーのロゼワインが初めて発売されたのは、2006年で日本が初めて。
それまでは、ボジョレー・ヌーボーのロゼワインは存在しなかったのです。
ロゼワインが造られたきっかけは、日本でボジョレー・ヌーボーを販売するととても好評で、白やロゼもあったら...という声が寄せられました。
そこで、ボジョレー・ヌーボーのロゼワインを造ることとなったのです。
本場フランスに広がったのは、その後ということ。
ロゼワインのぶどうは、ボジョレー・ヌーボーと同じぶどうを使用。
また、工程が少し違うだけなので、“ボジョレー・ロゼ・ヌーボー”と名乗ることができるんですね。
ボジョレー・ヌーボーにオレンジワインが存在?
ここ数年、オレンジワインが知られるようになり、お買い求めのお客様も時々いらっしゃいます。
お客様は、オレンジワインが“オレンジで造ったワイン”だと思っていたようで、不思議な顔をされる方も。
名前はオレンジワインですが、原料はぶどうです。
また、ボジョレー地区のぶどうを使用していないので、ボジョレー・ヌーボーではありません。
オレンジワインには、白ぶどうを使用します。
そして赤ワインの造り方でワインを造るのです。
赤ワインは“ぶどうを潰して、果皮・種・果汁とともにしばらく発酵させる”工程がありますが、この工程で、白ぶどうの果皮から色素が出てきます。
その色素が混ざった果汁の色が“オレンジ色”となる訳です。
味わいは、赤ワインのような渋みや苦みがありますが、白桃のようなフルーティーな香りを持ちます。
通常の白ワインとは違い、独特の個性があります。
ボジョレー・ヌーボーのロゼ誕生秘話やオレンジワインについてのまとめ
ボジョレー・ヌーボーのロゼワインが生まれたきっかけが日本にあったとは、驚きでしたね。
日本でボジョレー・ヌーボーと言えば、ジョルジュ・デュブッフ氏ですね。
ジョルジュ・デュブッフ氏は数年前に他界されましたが、日本でのボジョレー・ヌーボーの反響の良さと、消費者の声からロゼワインを誕生させました。
2020年からは、オレンジワインもボジョレー・ヌーボーの解禁と同時に販売しています。
通常のボジョレー・ヌーボーはもちろん、オレンジワインが気になる方は、ご購入されてみてはいかがでしょうか。